冬場のマタナゴ その5
冬場のマタナ君は、船溜りの深場の流れが少なく、水温が一定しているスロープ横・角底辺りに集団で居ます。5cm以下の若いのは集団の周りをウロチョロしており、10cm近い親分は底の奥にジーットしています。一方、右の絵の如く、マタナに限らず、タナゴはコイ科なのに沈降してくる餌に我慢できずに、横からヒッタクリ喰いをする魚です。水槽の中で観察すれば容易に解ります。コイ科は普通、コリドラス如きに底の泥の中の餌を吸盤の様に下品に、下に口を広げて摂餌するのが特徴なのですが、(^^ゞ
黄身練りでもカユでも赤虫でも、ヒッタクリ喰いされると、餌は大抵、横と下へ斜めに持って行かれる事になります。だからウキには、横走りと沈降の2種類が、単独又は組み合わせで、当りとして出て来るわけです。偶にウキ浮上もありますが、
更に考えてみますと、6cm位のマタナ君が6mmくらいのタナゴバリを餌と一緒に咥えると、ハリ先の返しはマタナ君の上顎をズブリと貫通して、あまりの激痛に思わずハリも餌も吐き出したくなってしまいます。夏場の食欲旺盛な時は、思わずズブリでしょうが、冬場は水温も低く摂餌本能は1/5位に落ちるでしょうから、マタナ君達は、少しでも餌やハリ先に違和感があると吸い込む前に吐き出してしまいます。だからタナ狂・御爺さん達は、ルーペでハリ先を磨いて返しを1/3くらいの小さなハリに改造してしまいます。
右下の様に、1m80cm位の深場で、横3cmの当りがあったとしても、水面のウキの横動きは、テコの原理で1mm有るか無いかでしょう。でも下に3cmの当りは、ウキも下に3cm下がります。
だから、冬の深場は、沈降シモリで下に持って行かれる当りを狙う釣りになります。ウキも極最小、糸も0.2号とか、1cmを5秒で沈むユックリ沈降シモリとか、餌もハリ先が隠れる位の小さな黄身練り・グルテン・赤虫チョンギリとか、各種工夫が必要です。
反対に、シモリ無しで、糸も太く、ウキも普通のカラシウキ、餌もデカイ赤虫チョンガケなんかだと、よっぽどコンデイションが良くないと釣れません。1日やっても坊主だったりとか(^^;....

最後に、凄いテクニックを披露します。我孫子が試しているのではなく、神様名人が教えてくれた隠し技です。船溜りのポイントに、蒔き餌をした後に、熱帯魚用の温度調整ヒーターを放り込むのです。(^^ゞ
温度設定は15℃前後です。徐々に廻りに集魚するそうです。
ただし家庭用交流100vの電源と、長めのヒーター延長コードが必要になります。電気漁は法律で禁止されているので、勘違いされると、警察に通報されてしまいます。でも、本当に効き目があるのか実験してみたくなる釣り技です。
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