タナゴの婚姻色と写真 その2
今回も、ヤリタナゴの場合で、婚姻の色素細胞について写真表現してみたいと思います。左上の写真は、胸部の婚姻。右は腹部の婚姻です。一般に、魚の色素細胞(色素胞、色素体)は、大きく次の5種類に分けられるそうです。1.黒色 2.赤色 3.黄色 4.白色 5.虹色 です。赤色はカロチン、黄色はキサントフィル、虹色はグアニンから出来ています。カロチンやキサントフィルはカロチノイド色素の種類で、我々が食べる緑黄色野菜に多く含まれています。淡水では茶色の藻類である珪藻に多く含まれています。 グアニンはタチウオの銀色などが代表例です。我々の遺伝子を構成する4種類の物質の一つです。黒色と赤色と黄色は自律神経やホルモンの関係で拡散したり凝集して、発色したりしなかったりするそうです。虹色は神経とは関係なくグアニンの並び方で物理的に発色するそうです。タナゴの婚姻色は、これら5種類の色が複合的に発色して出来上がる訳です。ヤリタナゴの場合、胸部の紫色と、腹部の赤と黒が凄く特徴的です。マクロ撮影した写真を観ると、細かな粒粒(色素胞)が分かります。

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