水槽飼育と婚姻色 その4 照明
綺麗な婚姻色を出すのに、二番目に重要な要素が、多分、照明だと思います。右上のグラフが霞ヶ浦周辺の日照時間の年間変化で、各月毎、左の黄色が日の出から日没までの曇っていようが晴れていようが少しでも明るい時間、右の赤色が気象庁発表なんかの正式な日が照っている日照時間で、何れも月間平均です。
前回と同様で、2002年2月「水温変化とカネヒラ」で記述した様に、霞ヶ浦のカネヒラは9月から11月に綺麗な婚姻色を見せます。9月は明るい時間が12時間程度で、日照時間が4時間と、曇りや雨が多いことが分かります。11月になると明るい時間が10時間で、日照時間が5時間程度です。だから、カネヒラの水槽には10〜12時間程度の薄明かりの照明が、婚姻色に良いことが分かります。更に、出来れば4〜5時間は西日なんかが当たる条件が良いのでしょう。
良くメイルで、水槽の灯りをどうすれば良いのですかといった質問を受けますが、我孫子は夜の鑑賞と、写真撮影以外は、最近は蛍光灯を点けません。
自然界でもタナゴは臆病で、物陰に隠れていることが多い魚です。湖や川の中で、薄暗い照度の中で暮らしている連中を、蛍光灯で透明な水槽なんかにいれたら、数十年独房に居た囚人が駅前のコンビニ店内に急に入り込んだようなもんで、(^^;.... 落ち着くわけがありません。
室内の照明が僅かに水槽に当たる程度で十分だと考えます。カネヒラの水槽は、夜になると生活照明が当たらない様にカーテンを掛けるとか、別部屋で照明を落とすとかが重要だと思います。
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